小さなイライラは今日で終わり!10個の技脳

1.なかなか怒りが収まらない理由
『怒りがなかなか収まらない』という人は、一般的には『根に持つタイプ』や『危ない人』といったイメージで見られがちです。『過ぎたことはどうしようもないのに、いつまでもウジウジしているなんて理解できない』
と、他人から性格に問題があるように言われてしまうこともあります。
ですが、この怒りが収まらないという状態には、興味深い仕組みがあるのです。
怒るタイミングが遅い
歩道を歩いてるとき、反対側から自転車が、歩行者をよけようともせずに走ってきたら『危ないじゃないか!』と怒りが湧きますね。
この『危ない!』という瞬間、脳内では『戦う』あるいわ『逃げる』ために必要なエネルギーを引き出すために、『緊張のホルモン』が分泌されます。
自転車が通り過ぎて危機が去れば、ホルモンの分泌は急低下し、怒りも鎮まります。
怒りを感じるのは『危ない!』と感じた瞬間だけで、後々まで引きずることはありません。
一方、なかなか怒りが消えない人は、『危ない!』という瞬間に体も頭も固まってしまう傾向があります。
このタイプの人は、本来、怒りによって緊張のホルモンが分泌される場面で怒ることができないため、緊張のホルモンがうまく分泌されません。
そして危機が去った後、普通の人なら『一安心』という場面で、遅れて怒りが湧いてきて、ここで初めて緊張ホルモンが分泌されます。
しかし、この段階で怒りが湧いてきても、怒りをぶつける相手がいないために、いつまでたっても怒りが収まらないのです。
『どうしてあのとき、ガツンと注意できなかったんだろう?』『どうしてはっきりと断れなかったんだろう?』
そんなふうに後悔することが多い人は、適切な瞬間に怒ることができておらず、『ちいさなこと』も忘れられないことになるのです。
2.怒りの鎮火と怒りの増幅
一瞬、怒りが収まったように思えて、再びブスブスとくすぶり出すことがあります。これを怒りの不完全鎮火と呼びます。
『ちいさなこと』が原因の怒りはうまく発散されないことが多いため、とりわけこの不完全鎮火が生じやすい特徴があります。
鎮火と増幅の3つの理由
1.その場で怒りをださなかったから
対話の中で本音を遠慮なく出していれば、怒りはその場で鎮火し、再燃もしません。
しかし、瞬間的に相手の気持ちを考えてしまうと、その場は冷静に過ごせるのだけど、実際には、本音を言えず心の中に溜め込んでいるので怒りが解消できません。これが、不完全鎮火です。
脳には『注目した相手の脳の状態を真似る』という特徴があります。
誰かに対してイラっとしたとき、『どうしてこの人はそんなことを言うんだろう?』と、律儀に考えてしまっては駄目だということです。
2.相手の矛盾を自分のせいにしてしまったから
『なぜあの人はそんな失礼な発言をしたのか』という矛盾を解消することができれば、その場で怒りは鎮火します。相手の発言に矛盾を感じたら、自分のことは棚に上げてでも相手の矛盾を追及し、その場で解消することが大切なのです。
3.自分のストレスが、周囲に感電しているから
怒りは脳の電気活動の一種です。ストレスを溜めやすい人と言えるでしょう。そこで自分のストレスが相手に感電していると考えてみると、新しい視点が生まれます。実際周りにいる誰かが怒っていると、自分もカリカリしてきたという経験をしたことのある人も多いでしょう。
上司が怒っているのになぜかニヤニヤしたり、逆に自分がふてくされたりするのようなダメな部下は、上司の怒りに感電しやすいタイプだったりします。
ところが、そんな部下のリアクションを間に受けてムッとしてしまうと、部下はあなたの怒りにますます反応してしまい、さらに失礼なリアクションを連発するようになります。
このタイプの相手にいちいちイライラしていると、怒りは増幅していくばかり。『また面白いリアクションしているなあ』と受け流すのが正解です。
3.怒りの火を消すには『水を飲む』
怒りっぽい人ほど『しょっちゅう怒っていたほうが、人生張り合いがある』などと言いたがるものです。ちいさなことでイライラしてしまう自分を、ちいさく見せないように正当化している部分もあるでしょう。
怒りをエネルギーに換えて行動することが成功につながることもありますが、その状態が続くと、体はどんどん蝕まれていきます。
したがって、自分の中に怒りの残り火がくすぶっているなと感じたら、迅速に鎮火活動を行うにかぎります。
怒りを鎮火させる手段として有効なのは『水を飲むこと』です
怒りも含め、あらゆる感情は脳の中の電気信号によって生まれています。
その伝達に関係しているのが塩分です。
『塩分を摂りすぎると怒りっぽくなる』という話がありますが、全く根拠のない話ではありません。脳内の塩分濃度が濃いと、電気が発生しやすくなるため、ちょっとした刺激を受けただけでも、脳に怒りが帯電しやすくなってしまうのです。
実際、漬物などのしょっぱい食品を好む高血圧の患者さんには、怒りっぽい方が多く見られます。
逆に考えれば、水分補給で体内の塩分濃度を下げることによって、怒りをコントロールしやすくなるというわけです。
ここでは、お茶でもコーヒーでもなく水というところがポイントです。お茶やコーヒーに入っているカフェインには利尿作用があるため、体から水分が抜けてしまい、かえって塩分濃度が濃くなってしまいかねません。
4.質のいい睡眠で怒りを翌日に持ちこまない
くすぶっている怒りの残り火を消すためには、質のいい睡眠も欠かせません。
質のいい睡眠とは、深い眠りと浅い眠りが交互にやってくる睡眠のことです。レム睡眠中に嫌な記憶を整理し、ノンレム睡眠中には脳を休めるという、『全力ダッシュ→クールダウン』のような作業を、脳は私たちが寝ている間に行っているわけです。
ところが質のいい睡眠が得られていない場合は、夢の中でうまく放電できず、怒りが帯電したままになってしまいます。そうなると、『昨日のあいつ、ムカつく!』と相変わらず怒りは消えません。
質のいい睡眠を取るために大切なのは、22時〜23時に布団に入ることです。
24時以降に寝てしまうと、深い睡眠と浅い睡眠の波のパターンが乱れてしまい、記憶がうまく整理されません。すると、怒りが朝に持ち越されてしまい、『一晩たったのにまだ腹が立つ』という状態になってしまいます。
一方、22時から23時ぐらいに寝ると、深い睡眠と浅い睡眠のパターンがきちんと取れるため、前日の怒りは過去の記憶として整理されます。朝になれば、『あんなことはどうでもいいや』と、スッキリ目覚めることができるのです。
5.怒りの連鎖の止め方
『売りことばに買いことば』ということわざがあります。
最初は冷静に話をしていたのに、次第にお互い『イライラ』そしてどちらかが『ムカっ』として、相手も『カチン』どんどん怒りがヒートアップして....そんな経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。
怒りの連鎖から、つい心ならずも上司に喧嘩を売ってしまったこたがある人もいるのではないでしょうか。
では、どうすればこの連鎖を止める事ができるのでしょうか?
実は、対処法は簡単です。
『どうしてこの人はこんな嫌なことを言うのだろう?』『どうしてこんなに失礼な態度を取るのだろう』などと、相手の言うことを真に受けるのをやめるだけです。
代わりに『相手は自分(もしくは誰か)の怒りに感電しているだけなのだ』と考えてみるのです。
怒りに感電した人は、人をますます怒らせるような行動をとりがちです。
それを『面白いリアクションをしているな』と見ることができるようになれば、『相手が自分に嫌がらせをしている』という、怒りの連鎖から抜け出すことができます。
6.怒りの感染から身を守る
他人の怒りに感染するのを防ぐ、もっとも簡単な方法は『怒りっぽい人のそばには近づかない』ということです。インフルエンザに感染している人の近くに、わざわざ近づいたりはしませんね。それと同じことです。『この人、なんだかピリピリしているな』と思ったら、その場から逃げるのが一番です。
他人の怒りに感染しやすい人の特徴は、誰かが怒ってるのを見ると『私のせいで怒っているのでは?』と考えてしまうことです。
『自分がこの人の怒りを何とか収めなくてはいけない』と思ってしまうから、どんどん相手の怒りに感染してしまうのです。
怒りたは、正しく対処すれば一瞬で治るはずのものです。怒りっぽい人というのは、それが発散できずに脳に帯電している人のこと。怒りを溜めてる本人が怒りの原因を誤解している可能性があります。つまり、なぜ怒っているのか本人もよくわかっていないのです。
そんな状況をなんとかしてあげようとしても、わけのわからない怒りの矛先が自分に向いてしまうだけなので、さっさと距離を置きましょう。
7.怒りを認めることの大切さ
『そんなちいさなことで、いちいち怒るな』
誰もが一度ならず、言われたことのあるセリフなのではないでしょうか。私たちは子供の頃から『人前で怒ることはみっともないことだ』と教えられてきました。成長するにつれ、ますます『怒りを表に出すのは大人げないことだ』という感覚は強くなっていきます。『ちいさなこと』に対しては、ことさら自制が求められる風潮もあります。
怒りとは汚いもので、人前にさらすべきものではないーこのイメージは、ことばは悪いですが、ほとんど排泄物と変わりません。悔しいときには『くそ!』と言いますし、英語でも『SHIT!』と言います。やはり怒りとは、万国共通で排泄物扱いなのでしょう。怒りを表に出さずに溜め込んでいると、内側がドロドロしてきて、自分が薄汚れた存在のように思えてきてしまうほどです。
怒りを認めないということは『自分自身』を大切にしていないということになります。『自分を大切にしない』ということ自体が、新たな身の危険を感じさせるため、また別の怒りが沸き起こってきます。そして今度は、怒りの対象は自分自身に向かいます。
つまり、自分の中の怒りを認めないことは、自己否定につながってしまうわけです。自分を否定すればするほど身の危険を感じるわけですから、ますます怒りが止まらないという悪循環に陥ってしまいます。
ですから、怒りを表に出すということは、実はとても大切なことなのです。
8.怒りを溜め込むことのメリット、デメリット
怒りを嫌っている人は、『怒らないようにしなければ』と、怒りをコントロールしようとしてます。しかし怒りはその場その場で表に出していかないと、どんどん脳に帯電してしまいます。うまくコントロールして発散したつもりでも、脳の中には怒りが溜まり続けます。
常に怒りを抱えた人は、不屈の精神で物事に挑戦したり、疲れ知らずの行動力を発揮したり、斬新なアイデアを思いついたり、『普通の人なら無理』という感じのことを、平気でやってのけることが少なくありません。
その秘密は怒ったときの身体反応にあります。
怒りとは、人間の闘争本能・逃走本能に根ざした感情です。つまり、人は『危険を察知した』瞬間に、怒りを感じるのです。
怒りを嫌って抑圧してしまう人の場合、怒りが脳に蓄電しているため、常に怒っているのと同じ状態です。要するに、常時『緊張ホルモン漬け』になっているわけです。
だからこそ、怒りを抱えている人は、他の人よりも頭の回転が早く、フットワークもよく、不屈の精神を持っていたりする場合が多いのです。言うなれば『怒りのドーピング』。それゆえに、『自分は人のりも優れている』という自負をひそかに抱えている人も少なくありません。
ならば、怒りは出さないで溜めていたほうがいいのでは?と考える人がいるかもしれません。
しかし、怒りを溜め続けていると、緊張のホルモンが分泌され続け、耳や目、鼻などの感覚が過剰に研ぎ澄まされてしまいます。感覚が鋭俊になりすぎて、安心して眠れない、心が安まらないといった状態になりかねないです。
9.正の怒りと、負の怒り
怒りには『周りの環境を破壊して、自分が受け入れられる環境を新たに創造するもの』と、『自分を危険から守ってくれるもの』の2種類あります。
ここでは前者を負の怒り、後者を正の怒りと呼ぶことにします。
怒りに苦しめられることなく、怒りの力を利用して幸せになるには、この2種類を正しく区別することが欠かせません。
負の怒りとは、ルールを守らない人(マナーが悪い人、常識がない人など)を、怒りの力でねじふせて、自分にとって安心感が得られるユートピアを作り上げようとする怒りのことです。
これがなぜ負の怒りかというと、変えようとしている中心が自分ではないからです。この場合怒ってる人が変えたいのはあくまで世の中です。
一方正の怒りの場合は、自分を中心に怒りを捉えます満員電車の中で、スマホ話してる人に『イラッ』としたら、『この怒りは自分にとって、どんな危険を察知しているのか?』と考えてみるのです。
『携帯の電波が体に悪いから?それは違うな』といった具合に、自分に対する直接的な危険を考えてみます。
すると『ここで怒った乗客の誰かが、スマホ男に注意して喧嘩になったりすれば、不愉快な気持ちを一旦引きずるかもしれないから』という危険に思い当たります。
そうとわかれば、怒りもスッと引いて『だったら車両を移ろう』という判断ができるようになります。これが正の怒りの発散方法です。
10.正しく怒る技術
怒りが負の怒りの連鎖に入ってしまうと、安心を得ることが難しいため、自分の中に怒りがくすぶり続けます。さらに、その怒りがさまざまな場所に飛び火して、周りの人間関係やチャンスなどを破壊してしまいます。
しかし逆に考えれば、負の怒りを、正の怒りに変換する習慣をつければ、安心できる人間関係を構築することができます。幸福やチャンスにも恵まれた、豊かな人生を送ることができるのです。
『正しい/間違ってる』で怒ったり、『相手のため、社会のため、誰かのため』に怒っているなら、それは負の怒りです。
相手や、社会を破壊して、自分が安心できる環境に変えてしまいたいのが負の怒り。誰かを社会から排除したいと考えるのも負の怒りです。
まずは負の怒りが自分の中にあることを認識します。
それができたら今度は、怒りを感じたときに『この怒りはどんな危険を教えてくれてるの?』と自分に問いかけてみます。自分に対する直接的な危険が存在するときに、怒りはそれを示してくれているはずだから。
自分は他人にイライラした時は、『その人はその人。人それぞれ』だって思うように心がけています。
他人にイライラする時って大体が自分にできていて相手が出来ていないことだと思います。
それに対してイライラするのは自分のわがままなんだなって考えも出はじめました。
『人は変えることが出来ない。変わるのは自分だけ』
この本を読んで改めて負の怒りが出ている時のある
自分に気付く事ができました。
みんなやっていることなのだけどできれば
無くしていきたいこと。
よくありますよね?『あなたのことを思っていってるの!』と言う人は危ないって。
それは結局自分がそうしてほしいことであって
負の怒りでしかなかったのです。
この本には、シュチュエーション別のイライラ対処法や、少しのことでよくイライラしてしまう人に向けて
新しい言葉と表現を与えてくれます。
やっぱり楽しく生きるにはイライラもなくストレスも
なくならないとな!って。
今日からみんなハッピーライフを送ろうぜ!!
どうも!ゆうきでした!
今日も元気におっぱっぴー!
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